お知らせ(3年次)

1年生第1回リベラルアーツトークセッション 「イノベーションを起こすために表現する」(講師・近藤玄大氏を迎えて)

 12月2日(木)、「リベラルアーツ・トークセッション」と銘打って、その道の第一線で活躍されている方を講師としてお招きし、生徒に知的好奇心や広い世界を見渡す刺激を頂く機会がありました。現在、若者達が幅広い素養を身につけ、グローバルな視点から複雑で困難な世界の課題に挑戦することはとても重要なことで、この講演会を通じて凝り固まったものの見方から解放され、将来真にイノベーションを巻き起こす中心になれる人材を育てたいと願い、開催の運びとなりました。

 

 

 

 

 

 今回、NPO法人Mission ARM Japan理事の近藤玄大(こんどうげんた)さんをお迎えして、現在手掛けられている「筋電義手」の制作にまつわるお話を伺いました。技術的なお話をはじめとして、バスケットに打ち込んでいた高校時代から大学でロボット工学という学問に出会うまで、そしてカナダ留学で得た体験、SONYで技術者としてプロジェクト開発、ベンチャー起業、NPO法人の立ち上げなど、ご自身の豊富な経験を語っていただきました。また、本年はパラリンピックも開催され、義手や義足をテーマとしたお話はスポーツに打ち込む生徒にとっても興味関心を惹くものがありました。

後半の生徒とのトークセッションでは、3Dプリンタでの義手の制作方法や電気信号の遅延、使用する個々人に合わせた機械学習など技術的な質問のほかにも、留学について、チームでものづくりをすることの大切さや面白さ、また困難さについてなど、生徒の質問に真剣に向き合ってくださいました。

今回の「トークセッション」を通じて、近藤さんから様々な刺激を頂いたとともに、質疑応答では、「同じ年次にこんなことを考えている仲間がいるのか」とお互いに切磋琢磨するきっかけができたと思います。先日のキャリア教育講演会では「富士山は高いからこそ裾野も広い」とのお言葉がありました。高い目標を目指すからこそ、土台をしっかりしたものにするために、さまざまな分野に興味関心を持って欲しいと思います。