進路指導部から
推薦入学は慎重に
進路指導室には連日たくさんの生徒が相談に来ています。
そのなかに、「本校を指定校にしているのはどんな大学ですか。」と聞いてくる生徒がいます。「第一志望校はどこですか?」と聞くと「まだわからないんです。」という人がたまにいます。
推薦入学ははっきりとした第一志望の人が受験するものなのですが、大学を選ばず、指定校で早く進路を決めたい、と考えているようです。なかには、両親から「指定校で進学しなさい。」と言われている、という人もいます。
文部科学白書によると、平成28年度当初に大学に入学した人は618,423人ですが、その4年後の令和元年度に卒業した人は572,639人です。入学した人の92.6%が卒業したということです。その差7.4%の多くはドロップアウトと思われます。
大学に入学してみたら、想像していたのと違ったな、と思うことは必ずあります。それでも頑張って大学を卒業するためには、志望理由を考え抜いてしっかり勉強したうえでないとモチベーションを保つのは難しいということでしょう。
もちろん、しっかりとした第一志望であればぜひ推薦入試にもチャレンジしてほしいのですが、安易な推薦入試は生徒にはいつも戒めています。保護者の皆様にもこの点をぜひご理解くださいますよう、お願いいたします。