進路指導部から

進路指導部からのメッセージ

3年次生保護者会でお話をしました

 4月26日(土)に、進路をテーマとした3年次生保護者会を開催したところ、8割近い保護者様が出席くださいました。

 地元予備校から大学受験の動向について説明があり、本校進路指導主事から今春の卒業生の進路実績と、課題や反省点を説明しました。その後、政策アドバイザーより保護者の皆さんの心構えをお話ししました。

 この少子化の時代は、実は大学にとって厳しい時代なのです。というのは、多くの大学が募集定員を充足することができない事態となっており、保護者会の前日にも京都の伝統ある大学が募集停止を決定したという衝撃的なニュースがあったばかりでした。

 受験生にとって「売り手市場」なのですから、あわてないで、志望を下げず、3月の最後まで粘り強く受験勉強を続ければきっと良い結果が得られます。受験生の保護者にとってもつらいかもしれませんが、3月までご子息、ご息女を見守ってあげてください、ということをお伝えしました。

 生徒たちは意欲をもって高い志を掲げています。保護者の皆さまも我々と一緒に最後まで受験生を応援してくださいますよう、お願いいたします。

 

志望校と併願校

 先日、生徒から「私の第一志望校は国立〇〇大学の〇〇学部ですが、私大の併願校はどのように考えたらいいのですか。」という質問を受けました。

 国公立大学を第一志望にあげるのであれば、まずは国公立大学の第ニ志望を考えましょう。せっかく国公立をめざして6教科受験勉強をするのであれば、前期・後期の両方に出願しなければもったいないですよね。第一志望校の前期試験と、第ニ志望の後期試験という組み合わせを考えるべきです。その際、地方の国公立大学を考慮に加えると選択肢がぐんと増えます。

 そして、私大を考える際には「タテ型」受験をすべきです。難易度の高い憧れの大学ばかり受験しても、うまくはいかないことが多いでしょう。「挑戦校」「相応校」「堅実校」とタテに検討することが重要です。浪人を辞さないのであれば「挑戦校」ばかりを受験することはあり得ますが、あまり勧められません。

文系と理系

 新入生はさっそく次年度の選択科目を考えなくてはなりません。学校は、7月には次年度に必要となる教科書の数を報告しなくてはならないからです。このため、6月の三者面談で次年度の選択科目を保護者を交えて確認し、その後微調整を進めることになります。

 入学して間もないのにこうしたことを決断しなくてはならないのは大変ですが、卒業後の進路を早くから考えることは重要です。その際に自分が理系なのか文系なのかを考えることがとっかかりになります。実は、理系と文系にわけることは学問分野の在り方として正しいこととは言えないのですが、便宜上これを手掛かりに考え始めざるを得ません。

 その際、消去法で選ぶことは禁物です。この教科が苦手だからこっち、という判断ではなく、この教科をもっと学びたいからこっち、という選び方をしてください。ここで消極的選択をしてしまうと、皆さんの未来はしぼんでしまいます。もし、迷ったら、いつでも進路指導室に相談に来てください。

今春の卒業生の頑張り

 今春の卒業生は、国公立大学に57名合格しました。

 埼玉大学23名、県立大学5名、外語大3、信州大3,東北大2、電通大2、千葉大2、富山大2のほか、筑波大、お茶の水女子大、農工大などに合格しました。特に中期・後期募集まで頑張って合格した人が7名いたのは立派でした。詳しい統計ができ次第、HPでお知らせします。

 次年度、挑戦する生徒たちにも大いに励みになります。

夏休みを前に

 期末考査も始まりました。これを終えれば3年次生はいよいよ夏の勉強計画です。

 考査後も終業式まで2週間近くあります。これと夏休みを合わせて8週間の勉強計画を立てましょう。

 これまで計画を立案しても、計画どおり達成したことはありますか。計画を立てるときばかり力が入ってしまい、計画倒れになってしまう、というのはありがちなことです。これを防ぐためにはどうしたらいいでしょう。

 勉強計画を「絶対やりとげる」ものと「ゆとりがあったらやる」ものに分け、前者だけを計画に盛り込んでみてはどうでしょう。「絶対やりとげる」ものは内容を精選し、欲張らないようにします。これを1週間のうち6日間にあてはめます。万一計画どおりに進まなくても、7日目には必ず1週間計画を完結します。少ない計画でもこつこつ8週間積み上げるとなかなかの量になるものです。そして、毎日やるべき勉強が決まっていればともかくも朝から机に向かえます。計画した勉強をやり終えて、さらに「ゆとりがあったらやる」勉強の計画を大まかに描いておき、積み上げていくことで達成感を自覚しながら勉強を進めます。

 考査が終わるや否や夏休みの計画に着手し、この8週間の勉強時間が500時間を超えるのを目標に、今から方針を練っておきましょう。