2025年6月の記事一覧
部活動引退後の受験勉強
3年生の皆さんのなかには、そろそろ部活動を引退する人が増えてきました。さあ、いよいよ受験勉強に本腰をいれられるようになりましたね。
ところが、せっかく自由にできる時間が増えたのに受験勉強に手がつかないという人はいませんか?夕方早い時間に帰宅しても、結局夕食後でないと勉強を始められず、なんとなしに時間を過ごしてしまうのではありませんか?実は、これは誰にもありがちなことなのです。部活動を引退しても、生活のリズムを急に変えることはできないものだからです。
それならば夕方、学校に残って勉強をする習慣にしてみてはどうでしょうか。これまで部活動をしていた時間をそのまま勉強に充てればいいのです。そして、朝も早く登校して勉強をすれば、仲間がそれぞれに頑張る姿に刺激を受けて、受験勉強をすることができます。本校では、自習スペースを校内のあちこちに設けてあります。自分の居心地のいい自習スペースをみつけて、計画的に受験勉強を進めましょう。
入試方式の難易度について
各私立大学は、様々な入試方式を用意しています。全学部統一入試、個別学部入試、共通テスト利用入試、受験科目数が異なる入試と、様々な入試方式を実施して、多様な学生を入学させようとします。
生徒から「どの入試方式が合格しやすいのですか?」と聞かれることがしばしばあります。よく共通テスト利用入試が難しいという人もいますが、そうともいえないケースも多々あります。合格者の状況は、前年の倍率がどうだったか、同日にどこの大学が入試を実施しているか、学部学科のめざすものがどのように理解されているか、国公立大学との併願動向がどうなったかなど、様々な要因に左右されます。いずれにしても、生徒の合否の結果を毎年見ていると、入試方式に関わらず合格するべき人が合格しているというのが私たちの印象です。
受験生は、入試方式に左右されるのではなく、志望校にむかってこつこつと積み重ねることに専念するべきです。そもそも私立大学の受験スケジュールは、併願校との兼ね合いでおのずと決まってしまうものです。どちらの方式が有利なのかを考える余地などありません。志望校を見据えて、受験勉強をポジティブに楽しむことが大事です。
情報源について
生徒の皆さんが卒業後の進路を考えるとき、これからの時代に期待される人材とは、どのような人材なのかを考えることは重要です。そのためには、社会情勢の変化や実用化されつつある先端技術、注目される企業経営について関心を持ってニュースを見る必要があります。
その場合、皆さんの情報源は何ですか。スマホはとても便利な情報源ではありますが、使用者が関心を持つ分野に情報をどんどん絞り込んでしまいますので、スマホばかりを情報源にすると情報は狭められてしまいます。これを防ぐためには、新聞を読むことが絶対に欠かせません。
もちろん、新聞を隅から隅まで熟読することはできません。高校生の皆さんの場合、ぱらぱらとめくって見出しを眺めればいいのです。新聞の広い紙面から、あらゆる分野の情報に触れた上で、自分の進路に関係するものをしっかり読み込むことです。小論文を書いたりディスカッション、プレゼンテーションをするとき、こうした情報が自分にしかできない表現を可能にします。ご家庭で購読されていない場合、本校の図書館にも全国紙を複数用意してあります。週に一度、15分で十分ですから、皆さんぜひ活用してください。