フィンドレー高校留学報告⑧【4月】
今回の留学期間も残り1か月を切りました。フィンドレーの生活に溶けこんでいる様子が伝わる報告です。
【中村君の報告】
皆さんお久しぶりです!充実したゴールデンウィークを送っていますか?残念ながらアメリカは平日です。ですが、授業では今学期終了に向けて最終プロジェクトが始まってきました。今回のレポートは野球スペシャルです!野球部の皆さん、そして好きな皆さん、ぜひ感想を聞かせてください!
1 今月の主な動き
4/5 友達の家でパーティー
4/6 デトロイトへショッピング
4/18~4/21 スプリングブレイク
4/20~4/23 インディアナポリス、シカゴトリップ
4/22 カブスvsドジャース メジャーリーグ観戦
2 学校生活
春になったということで、私の所属する野球部も毎日のように練習と試合に取り組んでいます。ということで、私が感じたシーズン中の動きや日本との違いをお伝えします!
まずはシステムですが、オハイオ州全ての高校はオハイオ州高校体育協会(OHSAA)に所属していて、フィンドレー高校を含むオハイオ州北西部の高校はNorthern Lakes League (NLL )というリーグに属しています。国規模で行う全国大会はありませんが、リーグに勝ち進むとステートチャンピオンシップスに出場することができます。この大会には多くのスポンサーがつき、ライブストリーミングもされるため、メジャーリーグやマイナーリーグで使用される球場で試合をすることになります。次に試合についてですが、練習試合も含めて毎週3~5試合ほどが行われます。試合は7回制で同点の場合は10回まで延長されます。日本のようにユニフォームや道具の色に厳しい制限はなく、チームカラーも様々です。また、パンツスタイルも指定がないので、プロ野球のようなロングスタイルや高校野球のようなショートスタイルの選手もいます。
私が個人的に一番興味深かったのは、監督、コーチの動きです。攻撃時はコーチの先生方がランナーコーチとなり、グラウンドからサインを出します。守備時はキャッチャーとトランシーバーで会話をしており、1球ごとにコーチ陣から指示を出すことができます。また、常にダグアウト内ではポートフォリオとiPadに試合を記録しており、相手チームの分析や自分たちの詳細なデータを確認することができます。まるでメジャーリーグの野球に参加しているような体験をさせていただいていて、とても貴重な経験になっています。最後まで全力で取り組んで、皆さんにもより多くの情報をお届けします!
3 ホームステイ
4月中旬、最後の連休イースターブレイクを利用して、家族でインディアナポリスとシカゴに行ってきました!
・インディアナポリス (インディアナ州)
フィンドレーから車で3時間程度の場所に位置するインディアナポリスはインディアナ州の州都です。今回はホストマザーの妹さんの家に遊びに行きました。一番有名なものと言えばインディ500ではないでしょうか?世界最大規模のモータースポーツで、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで毎年5月に開催されます。時速350km越えのスポーツカーが同じコースを周回し、決勝では走行距離500マイル(約800km)を走破します。(※インディ500の500は決勝の走行距離から名付けられました。)サーキットがある地域はSpeed Wayと名付けられ、街中には至る所にチェッカーフラッグが掲げられているほど、町中が一体となって盛り上がる一大イベントです。
・シカゴ(イリノイ州)
ミシガン湖の西端に位置するシカゴはアメリカ第3の大都市であり、高層ビルと高架化された鉄道が生み出す近代的な光景は世界一の摩天楼と呼ばれています。東部と西部をつなぐ地理的要因と、ミシガン湖による貿易業により、古くから発展してきました。ディズニー映画カーズの舞台となったRoute 66はシカゴからカリフォルニア州ロサンゼルスまでをつなぐ道路で、アメリカの歴史を語るには欠かせないものとなっています。中心街のメインストリートにはレストランやブランド店舗、世界各国の領事館もあります。個人的に、整備されている大きな道路と公園が並ぶ光景は、東京にとてもよく似ていて、ニューヨークなどと言った他の都市とは全く違う印象を抱きました。
日本からもアクセスしやすい両都市ですので、ぜひ機会があったら訪れてみてはいかかでしょうか?
4 その他
人生2度目のメジャーリーグ観戦をしてきました!(実はこれがシカゴを訪れた最大の理由です...)しかも今回の試合はカブスvsドジャースです!3月に東京で盛り上がっていた試合がアメリカ現地でも行われました。もちろん日本人選手たちも数多く所属しており、大谷選手をはじめ、今永投手、鈴木選手、山本投手、佐々木投手が同じシカゴに滞在していました。カブスの本拠地であるリグレーフィールドはMLBで二番目に古い球場で、球場様子、周辺の街並みなどから歴史を感じました。試合内容は両チーム合計27安打、21得点、ホームランが6本も飛び出すメジャーリーグらしい乱打戦でした。一番の見所は9回裏2アウト、9-10で負けていたカブスがあと一球で試合終了の場面で、同点ソロホームランを放ちゲームを振り出しに戻した場面です。その瞬間は球場中が一体となって歓喜に溢れていて、私も見知らぬカブスファンたちとハイタッチしたり写真を撮っていました(笑)結果は11-10でカブスの勝利。夜のシカゴの街には至る所にカブスの勝利を祝うWフラッグが掲げられていました。こんなに貴重な経験ができて本当に楽しかったです!