SSHの取り組み
メダカの透明骨格標本づくり
理数科1年次の理数探求の活動として「メダカの透明骨格標本づくり」を行いました。
11月11日~12月14日の約一か月をかけて班ごとに標本をつくりました。講義3回に加えて、当番を決めて作業を行いました。すべての班が当番を守って同じタイミングで標本を完成させることができました。11月25日に行われた2回目の講義では、中部大学の井上先生、長谷川先生にzoomでご参加いただき、透明骨格標本についての質問に答えていただきました。ありがとうございました。
標本づくりの中で、科学実験の基礎となる実験器具の使い方や薬品の使用目的の理解、適切な使用方法を学びました。また、長期にわたる実験と観察を行う初めての機会であったため、来年度の課題研究に向けて継続的な実験の経験を得ることができました。
科学実験実習
12月17日に理数科1年生を対象として、講師にお茶の水女子大学から植竹先生をお招きして科学実験実習を行いました。
内容は水性ペンのインクをペーパークロマトグラフィーで展開し、色を分離する実験でした。実験前の講義では、授業で知識だけあったクロマトグラフィーという分析の手法が実際の研究の場でも利用されていることなどお話いただきました。
実験は普段の授業で行うものとは異なり、生徒が自ら立てた仮説を実証するためにはどのような実験を行えばよいかを考えて実験を行いました。実験室にある器具を最大限活用して各グループがそれぞれ違ったアイデアで実験を行っており、生徒の発想力に感心させられました。
仮説・検証・考察の流れは2年次に行う課題研究において必要な技能であり、今回の実習ではその流れを学ぶことができました。
植竹先生ありがとうございました!
課題研究中間発表会
12月2日(金)本校大ホールにて「課題研究中間発表会」を行いました。
本校では2年次理数科の生徒は7つの班に分かれて課題研究を行っています。今回の発表では、夏休みや2学期の授業の中で実際に行った調査や実験の結果をスライドにまとめて発表しました。1年次理数科の生徒も参加し、来年度の課題研究に向けて先輩の姿から研究に対する熱意や姿勢を学ぶことができました。
当日は、SSH運営指導委員より永澤先生、山口先生にご来場いただき、井上先生、櫻井先生にはZoomをつないでご講評をいただきました。また、お茶の水女子大学より植竹先生、川口市教育局より栁𣘺様にもご来場いただき、ご講評をいただきました。実験の結果に対する考察の仕方や、今後の実験方針など具体的なアドバイスをいただくことができ、最終発表に向けて足りていない点を知ることができました。
これからは論文作成、ポスター作成とこれまでの探究活動をまとめていく時期になります。成長した姿を見せられるように、活動に励んでいきます。
お茶の水女子大学研究室訪問
11月18日(金曜日)に理数科1年生がお茶の水女子大学の研究室訪問に行ってきました。
研究室訪問の前に、お茶の水女子大学名誉教授の最上先生による講義を受けました。
実際に大学1年生が受講する生物物理学の内容を高校生向けにかみ砕いてお話しいただきました。
内容は生物・物理・数学・工学の様々な視点から生き物をとらえるというお話で、生徒は興味深く講義を聴いている様子でした。講義後も複数の生徒が質問したり、板書を見ながら考えを共有している様子が見られました。
講義のあとは大学院生によるキャンパスツアーと研究室見学でした。
実際の研究の現場を生で見て、大学院生の方と直接お話することでたくさんの刺激を受けたようです。
お世話になった先生方・大学院生の皆さんありがとうございました!
つくば外部研修
10月28日(金)に理数科の1年次を対象とした「つくば外部研修」を行いました。
午前は「産業技術総合研究所」にて川辺先生にご講義をしていただきました。「日本の火山」について、学校では学ぶことのできない研究者からの視点で火山の特徴や分類を学ぶことができました。
その後、同敷地内にある「サイエンス・スクエア」「地質標本館」を見学しました。どちらの展示も充実した内容で、生徒からは時間が足りなかったという声が多く上がりました。「地質標本から過去を学び、最新技術から未来を学ぶ。」ここでしかできない経験をすることができました。
午後からは2つのグループに分かれて「筑波大学プラズマ研究センター」「物質・材料研究機構(NIMS)」にてそれぞれ研修を行いました。
「筑波大学プラズマ研究センター」では、ご講義と「GAMMA 10」の見学をさせていただきました。プラズマについての知識が深まると共に新たな疑問が湧き、さらに調べてみようという原動力になりました。
「物質・材料研究機構(NIMS)」では、さらに4つのグループに分かれて「超電導」「バイオミメティクス」「ヤシガニ」「超撥水」の研究室で研修を行いました。どのグループも研究の理論を理解するだけでなく、その研究によって何を作ることができるのか、何に役立つのかという研究者からの視点を学ぶ機会になりました。
11月4日(金)の7限に事後学習として、自分の経験をクラスメイトにプレゼンしました。今回の研修は全ての生徒が同じ体験をしたわけではないので、これまでに練習してきたプレゼンテーションの方法を活かして知らない人に伝わるように工夫しました。
科学の甲子園
11月5日に埼玉県総合教育センターにて開催された科学の甲子園埼玉県予選に本校生徒5名が出場しました。
出場に向けて生徒は放課後に集まって、遅くまで事前課題に取り組んでいました。
(事前課題のプロペラカーを作成している様子。熱心に試作を繰り返していました)
大会当日には事前に設計していたプロペラカーも無事に完走し、筆記試験もチームで協力して取り組んでいました。
(会場でプロペラカーを作成している様子。この後の本番でも無事に走らせることができました)
結果は上位大会進出とはなりませんでしたが、来年も参加したい!!という生徒もおり、参加した生徒たちは今回の大会を楽しんでいたようでした。
理数講演会
11月2日に本校小ホールにて理数講演会が行われました。
講師に東京工業大学から多久和理実先生をお招きし、「科学者たちが残した言葉を読む」についてご講演いただきました。
東京工業大学のカリキュラムに関するお話から始まり、先生の研究に関するお話を生徒にもわかりやすくお話しいただきました。
特に虹の色の数についての話題は生徒にとって好奇心が刺激される話題だったようで、講演後も楽しそうに議論している生徒も見られました。
多久和先生ありがとうございました!
海洋生物実習
10月21日に本校にて理数科1年生対象の海洋生物実習が行われました。
お茶の水大学の先生をお招きし、直接指導のもとでヒトデの発生を観察しました。
卵巣にホルモンをかけて卵子が出てくる様子や、出てきた卵子に精子をかけて受精していく一連の様子を顕微鏡で観察しました。
生徒は積極的に質問しており、実験を通して新たな疑問や興味を持ったようです。
11月にはお茶の水大学に訪問して今回の内容をさらに深めていきます。
お茶の水大学の先生方ありがとうございました。
海洋生物探究合宿最終日
合宿最終日です。
昨日までの活動に引き続き、「ウニの発生」の観察を行いました。
プルテウス幼生まで成長した様子を確認できました。
(骨片の画像です。)
この3日間の活動を通し、書物の中の世界を、目の前で、顕微鏡を通して観察することができました。
参加者それぞれが大きな感動を覚え、今後の活動に活かしていくことでしょう。
お茶の水女子大学の先生方、ありがとうございました。
海洋生物探究合宿2日目
今日も、昨日に引続いての「ウニの発生」の実験観察、生物の分類についての講義、磯辺での海洋生物の採集、観察、ナメクジウオの観察と充実した内容でした。
昨日、受精したウニは、今日の夜にはプリズム幼生まで、成長しました。
(これは、8細胞期)
磯辺ではホンヤドカリ、ヒザラガイ、ムラサキウニ等、数十種類の生物を採集出来ました。
頭索動物亜門のナメクジウオです。
(頭部です。横に走っているのが脊索です)