SSHの取り組み
R6探究活動生徒発表会
12月26日(木)、理数科2年次生と中高一貫生1年次生希望者が日本薬科大学にて行われた探究活動発表会に参加しました。
この発表会は、県内35校から集まった生徒による探究活動の成果発表会です。本校は理数科から口頭発表3チーム、ポスター発表6チームが参加し発表を行いました。(中高一貫生から口頭発表の予定だった生徒は体調不良のため欠席)
理数科・中高一貫生ともに、他校の様々なアイデアを基にした探究活動の成果を見聞きし、交流することで今後の探究活動へ大きな刺激を受けることができました。
また、口頭発表のチームは質疑応答にもよく答えることができており2月の最終発表に向けて大きな自信になった様子でした。
参加した皆さん一日お疲れさまでした!
理数科2年次理化学研究所訪問
12月16日(月)、理数科2年次生が和光市にある理化学研究所を訪問しました。
今回は、まず環境資源科学研究センターのケミカルバイオロジー・生合成チームリーダーである淡川孝義先生に「天然物と創薬」と題して講義を頂きました。人類が薬を作り出した歴史から始まり、天然物からどのようにして創薬を行うか、またこの10年での技術の進歩によってより効率的に行われるようになった構造の特定法など、いかにして薬を作っていくかという事の変遷を、化学や生物で習った事と関連付けながら紹介してくださいました。
その後、広報室の河野様より理化学研究所の概要について説明を頂き、本校SSH運営指導委員である櫻井博儀先生がセンター長を務める仁科加速器科学センターへ行き、サイクロペディアとサイクロトロンを見学しました。原子核物理の概要説明を受けた後、地下まで行って目の当たりにしたサイクロトロンの大きさに、どの生徒も驚きを隠せない様子でした。この埼玉に世界に類を見ない加速器があることに、改めて誇りを感じた1時間でした。
理化学研究所の皆様、ありがとうございました。
HPLC講習会
期末考査終了の12/10(水)、株式会社ユニフローズより本多様をお迎えして、今年度SSH予算で購入したHPLCの講習をして頂きました。
HPLCとはHigh Performance Liquid Chromatographyの略で、日本語では高速液体クロマトグラフと呼びます。定性・定量を行うための分析機器で、試料に含まれる複数の溶質成分を迅速かつ同時に分析することができます。
今日は理数科1・2年次生、中高一貫コース1年次生15名ほどが集まりました。HPCLの原理から始まり、どのように使っていくのか講義を受けた後、複数のお茶類(緑茶、ほうじ茶など)、ペットボトルコーヒー、栄養ドリンクに含まれるカフェイン・ビタミンCなどの解析を行いました。また使用する際には「共洗い」を徹底することなど、これまでの実験講座で習った事の再確認をする機会にもなりました。
レクチャー終了後、生徒は醸造学博士でもある本多様に今自分たちがしている研究でどのように使っていけばよいか、また今後の展望等について積極的に質問していました。
今後、川口市立高校の課題研究で大活躍してくれることでしょう。
株式会社ユニフローズ様、そして本多様、ありがとうございました。
・これがe-HPLC“ことり”です!
第14回科学の甲子園埼玉県大会
11/16(土)、東洋大学朝霞キャンパスで行われた科学の甲子園埼玉県大会へ参加しました。
今回は、昨年度特別賞を受賞したメンバーを中心とした理数科2年次によるAチーム、また昨年度科学の甲子園ジュニアで優勝したメンバーを後輩にもつ中高一貫コース1年次生によるBチームでエントリーをしました。
両チームとも、昼休みや放課後を利用し準備を重ねてきました。
結果、中高一貫生によるBチームが実技の部で第一位に入賞しました。「徹底的に前を狙い確実に得点を獲得する」という作戦が功を奏して伝統男子校を抑え堂々の一位という結果を手にし、理数科の先輩の結果を引き継ぐとともに附属中の後輩たちの成果にも報いたメンバーは清々しい表情で表彰台に登っていました。
最後にはお互いのチームの功績を讃え合い、科学の甲子園イメージキャラクター「アッピン」の前で集合写真を撮り、今後に続く川口市立高校の「伝統」を確認しながら今回会場となった新しい東洋大学朝霞キャンパスを後にしました。
・中高一貫コース生によるBチーム・理数科2年次によるAチーム ・Aチームの作品
・Bチームの表彰 ・全員でのワンショット
課題研究概論Ⅱ
11/15(金)、お茶の水女子大学より植竹紀子先生をお迎えして理数科1年次生対象の課題研究概論Ⅱを「課題研究を始めよう!~探究活動にチャレンジ~」と題して行いました。
課題研究を行うことで身につく力から始まり、調べ学習との違い、リサーチクエスチョンとは、PDCAサイクルを中心とした進め方、テーマの設定などについてわかりやすく講義していただきました。
まだ答えの見つかっていない「問い」を自ら見出し、そこから新しいことを見つけることは大変ですが、「面白い!」と思える好奇心を持って楽しむことを教えていただきました。