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理数科

理数科課題研究

2年生理数科は毎週金曜日の6、7限、1年生理数科は毎週金曜日の7限に課題研究に取り組んでいます。

本日は、その様子をご紹介します。

まずは2年生の課題研究から、プラナリアを用いた課題研究グループの活動の様子。
株式会社日立ハイテクノロジーズ様のCSR活動の一環として、昨年同様1月から本校に卓上低真空走査型電子顕微鏡が設置されています。このグループは、プラナリアの切断面を電子顕微鏡を使って観察しようとしています。

資料台にプラナリアを切断した試料をセットした様子。

 

サンプルを電子顕微鏡にセットしている様子です。

電子顕微鏡により映し出された映像をガラス黒板上のスクリーンに投影しています。
今日最初の映像です。プラナリアの断面ということですが...。
この後も条件を変えた資料を観察していました。

場所は変わって、こちらは1年生。
1年生は2学期までの間に様々な大学等の機関で実習を行ってきました。3学期は、その体験を活かして、今度は自分たちが知りたいことを課題研究として行うための準備に入っています。

教室で各々タブレットを使い調べものしながら、グループ内で議論を行い、課題研究で何を行うのかを決定しています。

2年生は、今までのまとめとして、レポート作成と日本語と英語のA0判ポスターを作成して発表するための準備へと取り掛かります。
1年生は、パワーポイントを使い、2年生でどのような課題研究を行うのか発表するための準備に取り掛かります。

お茶の水女子大学研究室訪問・講義等体験

2019年11月15日 1年理数科はお茶の水女子大学理学部生物学科の千葉和義教授の研究室を訪問しました。

当日は、2時間目まで学校で授業を受けた後、お茶の水女子大学へ各自移動後、千葉先生の研究室で講義と実験を体験させていただきました。
実験の後は、附属図書館をはじめ学内を見学させていただきました。

まずは、前回の宿題、自分たちのテーマで日常的に思っている疑問点がどのようなものがあるかを用紙にまとめて、後ほどそれについてのコメントをいただきます。
続いて、この後行うウニの卵を使った受精に関する実験について、千葉先生からの講義を受けています。

講義のあとは、実験開始です。

ウニから卵巣を取り出している様子です。

ウニの卵巣に排卵を促すホルモンを与えています。

排卵の様子を一人一台の実体顕微鏡を使って観察しています。

あらかじめ採取・冷却した精子を温めないようにマイクロピペットで吸い出しています。
この後、抽出したウニの卵の一部に精子を与え受精させます。

受精時の反応は速いので、精子を与えたあとはすぐに観察します。

今回の実験は皆さん大盛り上がりで、ご指導いただいた千葉先生、植竹先生をはじめ、千葉先生の研究室の学生さんも一緒になって楽しげな雰囲気でした。

今回は、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
千葉先生、植竹先生、千葉研究室の学生の皆さん、大変お世話になりました。

このあとは、行内見学を行い、講義室に戻って最初にまとめてもらった疑問点についてのお話。

まだまだ、壮大な疑問が多くどうやってこれを、課題研究のテーマとするかまでにはもう少し時間が必要ということでした。千葉先生と植竹先生には、今後も課題研究のテーマの設定に向けた活動をお願いしています。

今回の経験が、理数科の生徒の皆さんの今後の課題研究に結びつくことを願ってやみません。

理数科1年生課題研究概論 (お茶の水女子大学 千葉教授)

理数科1年生は、今後の課題研究に向けてテーマを決め始めています。

今まで、課題研究に取り組んだことのない人にとって、研究テーマを決定するということは容易なことではありません。テーマが壮大過ぎたり、逆にピンポイント過ぎて研究の膨らみが見出せなかったり、さらには科学的な仮説をうまく建てられなかったりと苦労します。

そこで、2019年11月1日にお茶の水女子大学 理学部生物学科の千葉 和義教授にテーマを決め始めた生徒たちに向けて、どのようにテーマを絞り、どうやって科学的仮説を立てるまでに至るのかということでお話をいただきました。

 

最終的な科学的仮説を立てて、実際の研究に至るまでは、研究しようという内容について自分が日常的に疑問を感じていることをたくさん出すことが大切とのこと。

自分が興味を持ったテーマについて、日常的に感じる疑問は何だろう、どれだけ思い浮かぶだろうかと生徒に語り掛けます。

このあと実際の課題研究のグループごとに、自分たちのテーマの日常的に感じる些細な疑問をグループで共有します。

グループの話し合いの中に千葉先生が入っていき、出てきた疑問について生徒と一緒に語り合っています。

自分の疑問をさらに出してみようという宿題が出て、今回の講演は終了です。
2週間後にお茶の水女子大学の千葉先生の研究室を訪問させていただく際に、研究室での実験とともに今回の内容の続きをお話しいただきます。

科学の甲子園 埼玉県大会

11月2日、第9回科学の甲子園 埼玉県大会がに埼玉県立総合教育センター (行田市) において行われました。

本校からは12名 (理数科2年生8名、理数科1年生4名) が出場しました。
2年生は8人中7人が、昨年度も出場してくれたメンバーです。

理数科2年生は直前までハワイでの海外研修に出かけており、帰国後すぐに進研模試1日かけて5教科受けるというハードスケージュールの中での出場となりました。

 

大ホールにて大会の開催を持ちます。若干緊張した面持ちのようです。

開会式が終了すると、筆記競技 (物理、化学、生物、地学、数学、情報の6科目) が60分、昼食をはさんで、実技競技 (制作) 50分、実技競技 (コンテスト) 65分と進んでいきます。

今年の実技競技も難題で、各校しのぎを削る形となりました。

すべての競技終了後は、特別講演です。
今年は、国立天文台の秦 和弘助教による、「史上初、ブラックホールの撮影に成功 ~地球サイズの電波望遠鏡で、銀河の中心に潜むブラックホールに迫る~」と題してのご講演でした。
秦先生は、世界で初めてブラックホールの姿の撮影に成功した国際プロジェクト『イベント・ホライズン・テレスコープ (EHT)』の日本人メンバーのおひとりです。
大変貴重なお話を数多くうかがうことができました。

この後表彰式・閉会式となりました。
残念ながら、本校は入賞することはできませんでしたが、埼玉県内の科学が大好きな同年代の人々と同じ時間を過ごすことができて、大変有意義で、刺激的な時間を過ごすことができました。

皆様、ご声援いただきありがとうございました。
出場資格は高校1、2年生ですので、2年生は今年が最後となります。
参加してた1年生は、来年度も参加したいと頼もしいことを言ってくれました。
2年生の皆さんは、大変お疲れさまでした。
1年生のメンバーは、来年にむけて頑張ります!

理数科つくば研修 NIMS バイオミメティクス グループ

10月25日、1年理数科は筑波研究学園都市と筑波大学にておいてつくば研修を行なっています。
 
午後は、3カ所に分かれて研修を行なっています。
 
こちらは、物質・材料研究機構 (NIMS) においてバイオミメティクスに関する研修を受けているグループです。
NIMSの細田 奈麻絵 先生による実験研修です。
バイオミメティクスについて説明を受けています。バイオミメティクスに関して、どのように発想しているのか、質問することもできました。

実験実習に移ります。

多肉質の葉の表面に水滴をたらし、ハイスピードカメラで撮影し観察しました。葉の上で水滴が弾んでいて、水をはじく瞬間が見られ、感動の声があがりました。

興味を持った⽣徒たちは、自らアイデアを出し、葉の状態の違いで水滴の跳ね方がどのように変わるのか観察しています

肉眼で見たり、触ったり、積極的に観察しています。

水をはじく多肉質の葉の表面がどうなっているのかを双眼実態顕微鏡で観察しています。

特別に電子顕微鏡を用意していただき観察できました。植物の「気孔」もはっきりと映し出され、興味津々。見たい映像が拡大されると質問も積極的になりました。

理数科つくば研修 NIMS 超伝導グループ

10月25日、1年理数科は筑波研究学園都市と筑波大学にておいてつくば研修を行なっています。

午後は、3カ所に分かれて研修を行なっています。

こちらは、物質・材料研究機構 (NIMS) において超伝導に関する研修を受けているグループです。
NIMSの小森和範先生による実験研修です。

実験に関する説明を受けています。

低温にすることにって超伝導体の電気抵抗が減少することを確かめる実験です。
液体窒素を使った実験です。もちろん液体窒素を使うのは初めて。
安全のために革手袋をしての実験となります。

超伝導体を液体窒素の入った発泡スチロールトレイに入れて実験を行なっている様子です。
学校でいつも使う金属製のピンセットでは熱伝導動が高く、液体窒素にピンセットが触れるとピンセットが急激に冷却されて指がピンセットに貼り付いて危険です。ここでは、熱伝導度の低い割り箸を使って物質を操作しています。
写真だけ見ると不思議な感じがしますね。

超伝導体の特徴の一つピン留め効果の実験です。磁石の上に冷却した超伝導体を載せています。
上に乗せた超伝導体は、磁石の上で浮かんでいます。しかも、多少動かしても超伝導体は磁石の上にピン留めされている様に浮かんだままの状態を保っています。
とても不思議な光景です。

高校では体験することがとても難しい実験を今回実習することができて、皆さん少々興奮気味です。

理数科つくば研修

10月25日、1年理数科は筑波研究学園都市と筑波大学にておいてつくば研修を行なっています。

午前中は、宇宙航空研究開発機構  (JAXA) 筑波宇宙センターの研修です。

宇宙服に関する説明を受けています。

続いて、小型衛星についての説明です。

この後スペースドーム内での活動になります。
ここでは、自由に行動してそれぞれの興味関心に従って学習をしていきます。

こちらは、補給機の写真です。

宇宙服を間近に見ることができます。

初めて見るものが多く、生徒たちは興味津々の様子でした。

この後、昼食をとって筑波大学プラズマ研究センターでの研修グループと物質・材料研究機構 (NIMS) での3つの班 (NIMS班はさらに2つに分かれます) に分かれて午後の研修となります。

課題研究概論 & 筑波研修事前指導

本校理数科では、1年生後半から課題研究に取り組みます。
それ先立ち、知見を広め、生徒自身が本当にやりたいことを見つけられることを目指して様々な校外・校内研修を行ってきました。
10月25日には、つくばへの研修に出発します。

それに先駆けて、9月20日にはお茶の水女子大学の植竹先生による課題研究概論、9月27日と10月4日には中部大学の井上先生によるつくば研修の事前指導が行われました。

写真左: お茶の水女子大学の植竹先生による課題研究概論
写真右: 中部大学の井上先生によるつくば研修の事前指導

9月20日行われたお茶の水女子大学の植竹先生による課題研究概論の様子です。

こらからの課題研究での課題をどのように見つけていくか、その課題にどのように取り組むかをお話しいただきました。

その中では、過去の研究論文を検索して、それぞれが論文を読むという実習も行われました。
課題研究についてイメージを持ってもらえたかと思います。

続いて、課題研究のテーマ探しの一環として10月25日につくば研修を行います。
それに先駆けて中部大学の井上先生に事前指導を行っていただきました。
井上先生には今回のつくば研修のコーディネートもお願いしています。

今回のつくば研修では、午前中に宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 筑波宇宙センターに、午後は筑波大学プラズマ研究センターと物質・材料研究機構 (NIMS) の2か所に分かれて研修を行います。

宇宙開発の歴史に関するお話です。

10月25日のつくば研修で、理数科の皆さんが科学に関する興味関心を広め、課題研究につながる実り多きものになることを願っています。

埼玉大学 HiGEPS (夏休み集中講座)

2019年8月8日 埼玉大学HiGEPSプログラムにお邪魔してきました。
本校からは、このプログラムに理数科1年生5名が参加しています。

本日は夏休み集中講座ということで、朝から夕方までのあいだに昼食を挟んで5つの講座(自動運転技術、物理・化学、太陽観察、材料科学 (ポリマー)、ホルモン) が実施されました。どの内容も高校で学習する内容の1歩も2歩も先の内容で全部を理解するのは、なかなか難しいと思います。

1講座は80分で実施され、高校の授業よりも30分多いですが全員集中して講義を聞いて、メモをとったりしています。

各講義の後は、小レポートをまとめて提出します。

今回の集中講座を聞いて、その中から3つのテーマを選択して、更に自分で調べて本レポートをまとめるというのが、HiGEPSの夏休みの宿題ということでした。
学校の宿題も沢山ある中、大変だとは思いますが、今回の講義の内容やレポートはこれから役に立つことばかりなので、頑張ってレポートに取り組んでください。

詳しくはこちらをご覧ください HiGEP埼玉大学

東京大学 知の協創 実践学講座

2019年8月5日に東京大学生産技術研究所において「物理を学ぶ、物理を作る 〜高校物理から宇宙研究の最先端へ〜」と題して、東京大学 高大接続研究開発センター 高大連携推進部門と東京大学 Kavli IPMU (カブリ数物連携宇宙研究機構)が連携して実施した高大連携プロジェクトに参加してきました。

本校からは、理数科1年生4名が参加しました。

アクティブラーニングの形式で埼玉県内の高校生と中学生が「科学者は広大な宇宙の仕組みや成り立ちをどのように探求しているでしょう?」という問にチャレンジします。

はじめに、理論物理学や実験物理学で一見すると矛盾してしまう結果について、自分たちが宇宙物理学の研究者になったつもりで、どのようにすると今回提示された観測事実や理論的に導き出される結果すべてが矛盾することなく説明できる仮説の構築に各グループで挑みます。

詳しくはこちらをご覧ください 産学恊創推進本部  知の恊創 実践学講座(平成30年度)

そして、その内容についてポスター発表を行いました。

午後からは、東京大学 Kavli IPMUの村山教授のビデオ講義を聴講し、午前中の経験と午後の村山教授の講義をもとに「科学者は広大な宇宙の仕組みや成り立ちをどのように探求しているでしょう?」というお題で、各グループが話し合い再びポスター発表です。

最後に、村山教授がドイツからビデオ会議を用いて、参加者からの質問に答えていただきました。

宇宙物理にどっぷりと浸れる、濃密な1日でした。