SSHの取り組み
令和7年度 湾岸生物探究合宿二日目
7/21日(月)、湾岸生物探究合宿二日目は潮の満ち引きの関係で朝の7時に実験室前に集まり、清本先生のアテンドの元磯採集から始まりました。
8時過ぎに採集を終え朝食をとった後、9時から昨日のウニの発生の観察の続きを1時間ほど行いました。その後、清本先生より磯の生物の分類について講義を受け、採集した磯の生物たちを観察・スケッチしました。また、今回のコンディションでは採集できなかった生物たちについても、清本先生から紹介を受け解説していただきました。
それぞれの生物の分類を黒板・ホワイトボードに書きました。その後、研究室で飼っているウミユリとサンゴを、清本先生とTA井原さんに説明してもらいました。
夕食を取って夜は、またウニの発生を確認して清本先生から館山湾に生息するサンゴについての講義と観察を行いました。観察は、サンゴの幼生を顕微鏡で見て、その特徴をスケッチしどのようにサンゴとしての一生を送るのか、動画を交えて教わることができました。
令和7年度 湾岸生物探究合宿一日目
7月20日(日)~22日(火)、1・2年次生希望者17名が千葉県館山市にあるお茶の水女子大学湾岸生物教育研究所にて湾岸生物探究合宿を行いました。
渋滞しているアクアラインを抜け、海ほたるPAで休憩してから一路房総半島の端までバスで走り、13時過ぎに湾岸生物探究研究所へ到着しました。まずTA和田先生によるウニの発生についての講義から始まり、メスのウニの放卵を観察し、それを受精させ顕微鏡で細胞分裂する様子を観察しました。
夕食を取って19時からは湾岸生物教育研究所長である清本正人先生のアテンドの元、日が沈む館山湾をバックにウミホタルの採集を行いました。餌の入った瓶を海へ投げてじっと待つこと15分。引き上げた瓶には神秘的に光るウミホタルがいました。また日が落ちて暗くなってから空を見上げると、川口では見られないたくさんの星が散らばっていました。
その後実験室に戻り、清本先生からウミホタルについての講義を受講した後、顕微鏡で観察をして一日目の実習を終えました。
・遠くにうっすらと富士山が見えます
令和7年度 理数科課題研究成果発表会
7/17(木)、理数科3年次生による理数科課題研究成果発表会を本校大ホールにて実施しました。
これは、今年度理数探究Ⅲを履修している5名の理数科3年次生が、『「SS理数探究Ⅱ」から継続研究している「SS理数探究Ⅲ」の研究成果をまとめ、理数科1、2年次生に向けて研究技術・姿勢の継承を図る』という目的の元、初めて行った企画になります。
まずは5名3テーマの口頭発表ならびに質疑応答を前半にした後、後半は対談形式で「研究の足跡」を担任Y先生の司会の元、それぞれに1・2年次生に向けて語ってもらいました。
最後に、今回のSSH生徒研究発表会代表であるクロロフィル班の3名の壮行会を行い、会を締めくくりました。どの3年次生も、この2年半での成長が感じられる発表をし、後輩たちにメッセージを送ってくれました。
理数科1年次生・中高一貫1・2年次生合同ミニ探究「オリジナルデータを集めよう」
7/15(火)、理数科1年次生と中高一貫1・2年次生で合同ミニ探究を実施しました。
これから課題研究を行うにあたり、データの収集能力養成を目的に、今年度初めて行いました。それぞれ6つのテーマに分かれ、理数科・一貫生合同の班を作り、コースや年次の壁を越えて協力しデータを集めて考察しました。
テーマA:どんなコマがよく回る?
テーマB:楕円球の行方
テーマC:黙読と音読どっちが記憶にいい?
テーマD:きれいな字ってどんな字?
テーマE:くしゃくしゃの紙を伸ばしてみよう
テーマF:鳩を丸裸にする
全テーマに共通して「たくさんのデータをとること」「いろいろな角度からデータをとること」「集めたデータ同士を比較すること」を目標としました。データを集める際には「条件をそろえること」「決められた時間内にできること」「数値化してまとめることができること」を必須の条件として提示しました。
令和7年度 理数科1年次地学実験講座
7/14(月)午後、本校倉成教諭による理数科1年次地学実験講座を「埼玉には海がない!火山もない!~川口市立高校の地下を探る~」と題して行いました。
まず実験講義室2にて、A:大宮台地の関東ローム層、B:川口市立高校地下深度25mの砂層、C:川口市立高校地下深度44mの砂層をそれぞれ『わんがけ』の方法で鉱物を取り出し、顕微鏡で観察しました。続いて生物実験室に移動し、川口市立高校地下深度13m、浦和学院高校地下深度8m、深度地下33mのシルト層中のケイソウ化石を顕微鏡で観察しました。
埼玉には海も火山もない。でも、いろんな方法で火山灰がたどり着き、またかつては海だったという事実を、地層から地質学的に探究できるという研究の「ロマン」を、地質が専門の倉成教諭から教わることができた午後のひと時でした、