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研究班は、第14回高校生天文活動発表会に参加し「大気の厚さによるスペクトル形状変化の研究~地平高度とレイリー散乱の波長依存性について~」の演題で研究発表を行いました。場所は大阪教育大学ですがオンラインで参加しました。この研究は2年前の先輩が取り組んだ恒星のスペクトル型の研究を引き継いだもので、分光標準星によるスペクトル強度補正をより厳密に行う方法を考察したものです。オンラインにもかかわらず会場の他校の高校生から多くの質問などをいただき、できれば現地に行ってさらに深い議論をしたいと強く思ったところです。この研究発表のため中間考査以降ほぼ毎日を準備に費やしてきましたが、今後さらに観測と解析を進め、次の研究発表につなげていきたいと考えています。 研究会の予稿集は以下で見ることができます。 https://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/tenmon-hs/abstract2024.pdf   発表中の様子です。                                            
多くの1年生が入部し、初めての観測会を行いました。 太陽が巨大フレアーを何回も起こし、世界各地でオーロラが見られたとのことがニュースになっています。 まず屋上にあがり、太陽観測を行いました。Seestar で撮影した太陽全体像では巨大な黒点が確認できます。 Hα 太陽望遠鏡では黒点部の複雑な構造と巨大なプロミネンスを見ることができました。                                                                                                 太陽の観測後、実験室に戻り3年生の引退式を行い、ひとりひとりから思い出の話などをしてもらいました。 これからは、それぞれの希望進路実現に向けて頑張ってください。   そんなことをしているうちに、日は沈み夜の部スタートです。 まず、細い月を、屋上に設置している28cm反射望遠鏡、10cm屈折望遠鏡で観測しました。 Seestar で撮影した月の写真をどうぞ。                                                             観測の最後は、国際宇宙ステーション(ISS)の通過です。 JAXA から出されている予報を確認して待ちます。 すると、予報通りの時間と方角から明るい星のような物体が移動してくるのを発見...
研究班2年生は、東京大学本郷キャンパスで行われた、日本天文学会ジュニアセッションに参加し「太陽の高分散分光観測から求める差動自転検出の試み」の講演題で、口頭およびポスターによる研究発表を行ってきました。太陽はガスでできているため緯度により自転の速さが異なり、赤道付近での自転が最も速く南北の極に向かうにつれてゆっくりになるという差動自転をしていることが知られています。これが太陽の11年活動周期の原因ではないかとも考えられていますが、我々は観測からこの自転角速度をドップラー効果を用いて計測し、さらには南北半球でその角速度の変化に違いがあることをとらえました。 ポスターセッションの資料はこちら  ↓ ↓ ↓ 06T_JS2024_Kawaguchi_Poster.pdf                                      
 いつもの県立大滝げんきプラザにて冬合宿を行いました。二晩とも良い天気に恵まれ、寒さもそれほど厳しくなく充実した活動をすることができました。1日目の晩は研究班と写真班に分かれ、研究班は施設の天文台で恒星の分光観測、写真班は駐車場で天体写真の撮影に取り組みました。2日目の晩は全員で駐車場での写真撮影のほか、天文台での観望も行いました。  今回は二つの新たな機材を持ち込んで観測を行いました。ひとつは部活動費で購入したZWO社の電視観望専用望遠鏡SeestarS50で、もう一つはSSH予算で購入した口径130mm屈折望遠鏡です。  SeestarS50は水平にポンとおいてWifiでタブレットに接続し、目的の天体を指示すれば自動導入して撮影してくれるという初心者にはもってこいの機材です。肉眼で覗くことはできず、タブレットの画面で天体を見ることから電視観望と呼んでいます。以下は撮影した画像で、カーソルを写真上に置くと天体名がわかります。                        口径130mm屈折望遠鏡は、さすがに大掛かりな機材だけあって撮影できた写真は写りが違います。どうぞご覧ください。         研究班が天文台で大型望遠鏡を使って観測しているところ...
研究班では、7月の大阪教育大学での研究発表の反省を踏まえて、新たに観測を行い今回の発表会に臨みました。研究題目は「太陽の高分散分光観測~マカリとエクセルによる高精度波長付けの研究~」です。太陽の赤道における自転速度2.0[km/s]をドップラー効果を使って求めようというもので、文化祭が終わってからはほぼ毎日夜遅くまで解析を行いまとめたものです。残念ながら受賞することはできませんでしたが、かなり良い精度で自転速度を求めることができ、マカリ(国立天文台が提供する解析用のフリーソフト)とマイクロソフトの「エクセル」という汎用性の高いソフトでの解析法が確立できたものと考えています。 また、発表の途中でビデオ取材を受けました。   ポスターはこちら ↓ ↓ ↓ B704_川口市立_太陽自転速度_ポスター.pdf