天文部
皆既月食と天王星食(11月 8日)
皆既月食と天王星食の観測を行いました。天候に恵まれ、風もなく快晴のなか快適な観測会となりました。
3台の望遠鏡と大型双眼鏡を使って観測を行い、以下のような動画や写真を撮影することができました。天王星が月に隠される瞬間(潜入)と出てくる瞬間(出現)をとらえた動画、部員のスマホカメラによるターコイズフリンジ(地球の影の輪郭部に見える青い部分…地球大気のオゾン層によるものとされている)、皆既月食中に天王星も写った2分おきの画像を合成した潜入時の写真、観測の風景写真をご覧ください。
埼玉県科学教育振興展覧会(科学展)に出展(10月25日)
天文部研究班では取り組んできた「恒星のスペクトル型についての観測的研究」を論文にまとめ、埼玉県の科学展に出展しました。その結果、一次審査30作品に選ばれ中央展(県大会)に推薦されました。しかし、中央展では優良賞ということで、県代表として全国大会に進むことはできませんでした。他校の論文などをよく参考にさせていただき、より良い研究に発展させていきたいと考えています。
論文はこちらをご覧ください。
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太陽のスペクトル観測(9月26日)
久しぶりにすっきり晴れました。研究班の活動で屋上にあがり高分散分光器による太陽スペクトルの観察を行いました。水素のバルマー線(Hα、Hβ、Hγ、Hδ)やナトリウムD1、D2線、マグネシウム、鉄、カルシウムなど太陽大気吸収線と地球大気の酸素分子、水蒸気による吸収線を確認しました。残念ながら夕刻のため散乱光が多くナトリウム線近くのヘリウム輝線は確認できませんでした。これはまたの機会に見たいと思います。可視光線の赤の端にあるフラウンホーファーA線が見えるか挑戦しましたが全員見えませんでした。フラウンホーファーには見えたのですから特別だったことがうかがえます。紫の端にある電離カルシウムのH,K線は顧問を除いて全員確認できました(若い)。この高分散分光器を用いた研究活動も計画中です。
第16回 高校生理科研究発表会(千葉大学)参加
令和4年9月24日(土)に、千葉大学西千葉キャンパスで行われた 第16回 高校生理科研究発表会 に参加してきました。昨年度より研究班の活動を始めて、いくつかの研究発表を行ってきましたが、新型コロナの影響ですべてオンラインでの発表でした。今回は、生徒代表2名の制限がありましたが初めての対面での発表となりました。研究題目は今まで継続して取り組んできた「恒星のスペクトル型についての観測的研究」の最新版です。審査にあたってくださった方より質問等をいただきましたが的確に答えられたと思っています。しかし、残念ながら受賞することはできませんでした。今後もさらに追加観測などを行い、この研究を発展させていきたいと考えています。
夏合宿(2022年8月3日~5日)
新型コロナウィルス感染症が猛威を振るう中、万全の対策を講じたうえで夏合宿に行ってきました。場所は今年1月に行った冬合宿と同じ埼玉県立大滝げんきプラザです。多くの1年生を迎え、総勢30人です。1日目の晩は雲は多いながらも晴れ間が見える天気で、まず施設の天文台で月の観察を行いました。その後、広い駐車場に移動しての観測でしたが、雲が多く晴れ待ちが続きます。しばらくすると、30分ほど快晴となる時間があり、夏の大三角を貫く天の川や、少し時期は早いですが結構な数のペルセウス座流星群を観察することができました。写真を撮るほどの時間がなかったことが悔やまれます。2日目の昼は屋外炊事でカレーライス作りです。そして、夜は、晴れたらやらないという約束で部員が持ち寄った大量の花火、曇りのため実施です。その後、残念ながら晴れることはなく雨が降ってきてしまいました。今回はきれいな写真を撮ることはできませんでしたが大満足の夏合宿でした。