天文部
夏合宿(2023年8月21~23)
今回も、いつも利用している県立大滝げんきプラザに行ってきました。部員29名、引率3名の総勢32名です。往復は大型観光バスで快適です。
1日目の晩は、晴れと曇りが交互に変わる空でしたが、満天の星空を堪能することができました。写真班は各自のスマホカメラで星空を撮影することを目標に各々挑戦しました。研究班は施設の天文台で恒星の分光観測をする予定でしたが天候が安定せずデータをとることはできませんでした。観測は朝5時まで行いましたが、日の出を見るため6時過ぎまで起きていた部員も。
2日目はゆっくり起床し、屋外炊事場でカレーライスを作りました。その後、雨の中滝沢ダムの見学に出かけダム外階段を下りるスリルを味わってきました。
2日目の晩は完全な曇りのため、研修室で引率の岡田先生(国語)による「天文と古典」という演題で、藤原定家の「明月記」にある超新星爆発の記録から江戸の天文博士(陰陽師)による暦の作成まで興味深いお話をしていただきました。日が変わるころになっても天候は改善せず就寝としました。
今回も盛りだくさんの充実した合宿となりました。
高校生天文活動発表会(大阪教育大学)にオンラインで参加(2023年7月17日)
研究班は、第13回高校生天文活動発表会に参加し「太陽の高分散分光観測(その1)」として、~マカリとエクセルによる高精度波長付の研究~の演題で発表を行いました。場所は大阪教育大学ですがオンラインで参加しました。太陽の赤道における自転速度2.0[km/sec]を求めるという挑戦でしたが、結果は1.7[km/sec]となりました。大学の先生からはこれはほぼ求まっていると考えてよいというコメントをいただくことができました。今後さらに観測と解析を進め、次の研究発表につなげていきたいと考えています。
研究会の予稿集は以下で見ることができます。
https://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/tenmon-hs/abstract2023.pdf
発表中の様子です。
七夕・金星観察会(2023年7月7日)
期末考査が昨日で終わり、今日は活動日です。夏合宿の打ち合わせなどを行い、17時ころ終わりにしようとしていたところ、意外にも青空が広がっていることに気が付きました。今日は七夕、そして金星が地球に近づきつつあり最も明るく見える日です。早速、屋上に上がり観察準備を行い空が暗くなるのを待ちました。太陽が沈んでいき、やがて金星が見えてきました。観察会の様子と撮影した金星画像をご覧ください。
新入生歓迎観測会(2023年4月28日)
新入生18名が入部しました。新年度の活動開始です。
初めに、新入生に合宿などで活用する小型天体望遠鏡の組み立て、操作方法、分解の手順を先輩から伝授しました。
その後、日没を待って屋上に上がり、金星と上弦の月の観測です。大きさの違う望遠鏡4台を見比べてみました。特にSSHで購入した口径130㎜屈折望遠鏡で見た月は圧巻の一言、思わず「オー」という声が出てしまいました。撮影した写真をご覧ください。
ファーストライト(2023年3月10日)
太陽観測に続き、夕暮れの宵の明星”金星”と今シーズンほぼ見納めとなる木星を観望しました。使用した望遠鏡はSSH予算で購入したレンズ直径が130㎜の屈折式望遠鏡【高橋製作所 TOA-130NFB】です。今回初めて天体の光を入れるファーストライトとなりました。これからこの望遠鏡も観測や観望に活用していきます。
太陽観測(2023年3月10日)
今日は金曜日の定例活動日です。屋上に上がって太陽観測を行ったところ、なかなか見られない大きなプロミネンスに遭遇しました!部員のスマホで撮ったものと、観測用のモノクロカメラで撮った写真をご覧ください。
太陽観測(2023年3月7日)
本日で学年末考査が終わりました。天気が良かったので、放課後集まり屋上に上がって太陽観測を行いました。太陽は約11年周期で活動の強弱を繰り返していますが、現在どんどん活動が活発になってきており、目が離せません。今日は、カルシウムK線と水素Hα線のフィルターをつけた太陽望遠鏡で観測を行いました。カルシウムK線は太陽の彩層と呼ばれる大気の下部を見ることができ、黒点やプラージュと呼ばれる活動領域が観測できます。水素Hα線は彩層上部を見ることができ、プロミネンスやフィラメントと活動領域がよく見えます。処理した画像をご覧ください。
MILKYWAY 冬合宿特集号 発行
天文部では壁新聞 "MILKYWAY" を発行しています。最近の天文現象の紹介や活動報告などを載せ、各教室に掲示してもいらっています。今回は昨年12月24日から1泊2日で奥秩父の県立大滝げんきプラザで行った冬合宿特集号です。合宿では、天気に恵まれ快晴無風の「1年で最も長い星空」を満喫することができました。その様子をご覧ください。
皆既月食と天王星食(11月 8日)
皆既月食と天王星食の観測を行いました。天候に恵まれ、風もなく快晴のなか快適な観測会となりました。
3台の望遠鏡と大型双眼鏡を使って観測を行い、以下のような動画や写真を撮影することができました。天王星が月に隠される瞬間(潜入)と出てくる瞬間(出現)をとらえた動画、部員のスマホカメラによるターコイズフリンジ(地球の影の輪郭部に見える青い部分…地球大気のオゾン層によるものとされている)、皆既月食中に天王星も写った2分おきの画像を合成した潜入時の写真、観測の風景写真をご覧ください。
埼玉県科学教育振興展覧会(科学展)に出展(10月25日)
天文部研究班では取り組んできた「恒星のスペクトル型についての観測的研究」を論文にまとめ、埼玉県の科学展に出展しました。その結果、一次審査30作品に選ばれ中央展(県大会)に推薦されました。しかし、中央展では優良賞ということで、県代表として全国大会に進むことはできませんでした。他校の論文などをよく参考にさせていただき、より良い研究に発展させていきたいと考えています。
論文はこちらをご覧ください。
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